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依存症の話その2
おはようございます。
とみ鍼灸治療院の松葉です。
前回のブログでは、
私自身がスマホゲームに依存していたこと、
そして、やめる決断をしたことを書きました。
今回はその続きとして、
「やめたあと、身体や心に何が起こっているのか」
鍼灸師の視点も交えて書いてみたいと思います。
※今回は自分の身体を実験台にしました。
実際はこれまで、日常生活に支障を来してると感じてると
1か月くらいで、ゲームアプリを消してましたが、
今後スマホゲームをしない身体にするために4か月継続してみました。
その結果身体に何が起こっていたのかを如実に書いていきます。
これは依存症の実験としてはなかなかのものなので、何かに依存傾向にある方は是非参考にしてください。
4か月のスマホゲーム。
1日の換算で言うと5時間くらいはやっていたと思います。
(あかん、このままじゃ依存症になる)
私はゲーム内のキャラクターやアイテムをすべて消去し、
物理的にできない状態を作りました。
これで終わり。
……そう思ったのですが、
実際にはそう簡単ではありませんでした。
1ヵ月でゲームを止めるのと4ヵ月とでは雲泥の差があるのです。
ゲームをやめたあとも、
・ゲームをしている夢を見る
・ふとした瞬間に思い出す
・YouTubeのおすすめに攻略動画が出てくる
正直に言えば、「まだ引きずっている感覚」がありました。
ただ、これは意思の弱さではありません。
自律神経の働きとして考えると、とても説明がつきます。
ゲーム、アルコール、薬物、SNS。
これらに共通しているのは、脳に強い刺激と報酬を与えるという点です。
快感、達成感、安心感。
それらが短時間で、しかも簡単に得られる。
これが依存症の最大のポイントと言えるでしょう。
この状態が続くと、交感神経が過剰に優位になり、
「刺激がないと落ち着かない身体」になっていきます。
そして、それを急に断つとどうなるか。
今度は、
自律神経のバランスが一気に崩れます。
・落ち着かない
・そわそわする
・無意識に思い出す
・夢にまで出てくる
これは、依存対象を失ったことによる自律神経の揺り戻しです。
アルコールをやめた人が、お酒を飲む夢を見る。
SNSを控えた人が、何度もスマホを手に取ってしまう。
薬物を止めた人が幻覚を見るなど
これらはすべて、同じ仕組みです。
しかしながら私はこれを、「回復期」だと考えています。
まだ完全に整っていない。
でも、
依存の真っただ中でもない。
身体が、元のバランスに戻ろうとしている途中。
東洋医学では、急激な変化は気血の巡りを乱すと考えます。
依存も同じで、一気にゼロにしようとすると、身体と心がついて来ません。
だから私は、
「やりたくなる自分がいてもいい」
「でも、やらない」
この姿勢を大切にしています。
ゲームをやりたい衝動が出ること自体は、異常ではありません。
むしろ、回復している途中だからこそ出てくる反応です。
鍼灸治療でも、自律神経の調整には一定の時間がかかります。
数日で整うものもあれば、数週間、数か月かかることもあります。
依存からの回復も、同じだと感じていますし、
これは私の解釈ですが、依存と呼ばれるものは身体を蝕むものと考えます。
酒と薬物、ギャンブルは脳を、SNS、ゲームは肩と目、自律神経を
タバコは肺をそれぞれ阻害します。
趣味の範囲を越えて身体が悲鳴を上げた時、それは依存症となると考えます。
もし、
・やめたのに気になってしまう
・頭から離れない
・自分は意志が弱いのではと責めてしまう
そんな方がいらっしゃれば、それは「失敗」ではありません。
身体が、元に戻ろうとしているサインです。
焦らず、
責めず、
少しずつ。
依存は、特別な人だけの問題ではありません。
現代社会では、誰にでも起こり得ます。
怖いのは依存した期間が長ければ長いほど回復は難しくなっていきます。
アルコール依存症などは自分でお酒を止めれないので、
「飲まない会」というのがあるくらいですから。
私は4か月と言う比較的短期間でしたが、自分で制御できますが、
依存の種類によってはまた期間によってはなかなか改善は難しくなっていきます。
私も自分の身体を実験にしてみて思った以上の後遺症が出て自分でもびっくりしております。
しかしながらこのブログを読んだ方の中で何かに依存傾向にある方
止めないといけないのに、止めれないものがある方は依存症の入り口にいる可能性があります。
この理屈を理解して頂き、改善へと導けたら幸いです。
また近々続編を書きますので、そちらも是非読んで頂きたいと思います。



