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なぜ1回で治らないのか?
おはようございます。
とみ鍼灸治療院の松葉です。
よくご新規の患者さんから「1回で治りますか?」
というご質問を頂きます。
私は「人によって生活習慣や体質が違いますので個人差はあります」
とお答えしております。
さらに
「前に行っていた治療院は1回で治してくれました。」
と言われます。
今日はこれについて解説していきたいと思います。
1回の治療で治ると感じるのは症状が緩和しているからなのです。
症状は緩和されてもそもそもの原因は解消されてないので、
治療しても病気の重度によってはすぐに戻るのです。
例えば15歳くらいの若い子が肩凝りの治療を受けた場合、
すぐに治る事が多いです。
これは肩凝りに罹患(なった)した期間が短いからで、治療と共に原因も除去できることがあります。
これに対して60歳くらいの方が肩凝りを治療しても
治療した時は良くてもまた1日、2日で戻る事があります。
これは原因を根治させるまでに治療回数が必要だと言う事を意味しております。
先に言っておきますが、別に儲けようと思って言ってるのではありませんよ。
従って
「前に行っていた治療院は1回で治してくれた」
は
正しくは症状は治った。でもその原因が治ってないので、また症状が出て、治療院に来る。
といったところです。
治療を続ける事で原因が治っていき、症状が出る感覚が短くなっていく。
そして辛かった症状がなくなる。
これが本来の治療になるのです。
東洋医学ではこれを本治法と呼びます。
誰しもが辛い症状をすぐに治したいと思うはずです。
しかし、上記を踏まえて治療を受け、
少し症状がマシになったから、また少ししたらしんどくなるから効果がない。
などと思わずに、どっしりと腰を据えて病気と向き合ってください。
さすれば必ず、今の辛さとおさらばできる日が来るでしょう。