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扁鵲(へんじゃく)の六不治(ろくふち)とは?
おはようございます。
とみ鍼灸治療院の松葉です。
以前ブログでも書かせていただきましたが、
今回は古代中国の名医、扁鵲(へんじゃく)が提唱した六不治について
現代的な解釈も含めて書かせて頂きます。
「六不治(ろくふち)」
これは、「治療を行っても効果が期待できない6つのタイプの患者」を示したものです。
治療の効果を最大限に引き出すためには、患者自身の意識や行動も大きく影響します。
六不治の考え方は、現代の健康管理や治療の在り方にも通じるものがあります。
六不治とは?
扁鵲が述べた6つの治療困難なケースを見ていきましょう。
1. 傲慢で道理を理解しない人(驕恣不論於理者)
自分の誤った考えを改めず、医師の助言や治療を受け入れない人です。
医療を信頼せず、自分勝手な判断をすることで、回復の機会を失ってしまいます。
2. 健康を軽視し、財産を重んじる人(輕身重財者)
健康よりもお金を惜しみ、適切な治療を受けない人です。
「費用がかかるから」と治療を先延ばしにすると、病状が悪化し、結果的に大きな負担となることがあります。
→健康である事が一番と気づいてからでは遅いのです。
3. 生活習慣が悪い人(衣食不能適者)
暴飲暴食や不摂生を続け、健康管理を怠る人です。
不規則な生活や偏った食事を続けると、病気を引き起こしやすくなります。
→実は健康に良くないことをしてるとわかってるのは自分自身です。
しかし怖くて検査などを行きたくない。でも不摂生がやめられない事が多いです。
4. 病状が重すぎて生命のバランスを失っている人(陰陽并藏、脈不具者)
すでに病気が末期状態で、体のバランスが崩れ、治療の余地がない人です。
現代医学でも、早期発見・早期治療の重要性が強調されるように、手遅れになる前の対応が必要です。
5. 体力が尽きて薬を服用できない人(形羸不能服薬者)
極度に衰弱し、薬を飲んでも効果が期待できない状態の人です。
体力が失われてしまうと、治療の効果も薄れてしまいます。
→特に高齢になると食べるものは肉食を避け、あっさりしたものしか食べないことが多いです。
これでは筋力、体力がどんどん低下していくのです。
6. 迷信にとらわれ、医師を信じない人(信巫不信医者)
科学的な治療を受け入れず、占いや祈祷に頼る人です。
適切な医療を受けずに、根拠のない方法に頼ると、病気の進行を防ぐことができません。
六不治が現代に伝える教訓
六不治の考え方は、現代の医療や健康管理にも当てはまります。
- 早期発見・早期治療を心がける
- 医師の助言を素直に受け入れる
- 健康を最優先に考え、適切な治療を受ける
- 規則正しい生活を送り、自己管理を徹底する
- 迷信に惑わされず、科学的な医療を信じる
扁鵲の六不治は、私たちが健康を守るための大切な教訓を今に伝えています。
自身の健康を見つめ直し、適切な治療と予防に努めましょう。
この内容を読んで六不治に該当する人は今すぐ是正しましょう。
気づいたらすぐやる事が大事です!