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酒は百薬の長か?
おはようございます。
とみ鍼灸治療院の松葉です。
もうすぐ忘年会のシーズンですね!
忘年会と言えば、お酒をたーんと飲んで、美味しいものを食べて
と
どうしても羽目を外しがちです。
酒呑み、吞兵衛が言う得意文句に
酒は百薬の長
という言葉があります。
果たしてそれは本当なのか?
疑問に思うという人が最近増えてきました。
なぜなら毎日のように酒をたらふく飲んで、
その結果、がん、脳卒中、心筋梗塞、肝硬変、アルコール依存症になる方がいるからです。
では酒は百薬の長は嘘なのか?
どちらとも言えません。
酒を飲むことで得られる効果もあれば飲み過ぎで良くない事もあるからです。
酒は適量に飲めば血行が良くなり、血栓予防、高血圧のリスクの低下
脳内物質のセロトニンの分泌を高めてストレス発散になる。
認知症のリスクを減らす効果があります。
しかしこれは適量の範囲内です。
適量とはどのくらいか?
ほろ酔いくらいです。
ほろ酔いの基準は人によって異なりますが、
平均でいうとビールならジョッキ1、2杯くらいです。
適量を越えると先ほど書いた病気になる確率を高める
毒薬のなる事を忘れてはいけません。
かの吉田兼好が
「酒は百薬の長、されど万病の元」
と書き残しております。
飲み過ぎには注意が必要です。
酒は百薬の長の言葉の由来ですが、
中国の歴史書『漢書』の「食貨志第四下」に出てきます。
これは後漢時代に書かれた書なので今から約2000年くらい前のものになります。
ただ、そこに医学的根拠はないのです。
時の王朝が税収を上げる目的で塩、酒、鉄を国の専売制にするために掲げた謳い文句
それが
「酒は百薬の長」
です。
これが2000年もの時を越えて語り継がれているのはある意味凄い事なんですが、
医学的根拠がないのに薬になるから沢山飲むぞという方が多いのも事実です。
考えてみれば
なぜ百薬の長なのに医者から酒を止めるように言われるのか
不思議だとは思いませんか??
やはり適量、少量が良いのです。
ちなみに酒席での世間の見方もだいぶ変化して来ました。
酒を無理に勧める行為や酔って前後不落になる。
大声で話す。セクハラまがいの行為、発言。
「酒の席だから」
という事は通用しなくなってきました。
シラフの人は冷たい目で見てますし、
酔っても覚えてる人はいます。
特に責任ある仕事をしていて酒癖が悪い、悪かったという方は
忘年会、新年会は1次会で帰るのが良いでしょう。
お酒が好きな人は
ご自身の健康とも向き合わないといけません。
もし、「酒は百薬の長や」と酔っぱいに言われたら
されど「万病の元」ですよ。
と返してみても良いかもしれませんね。