漫画でわかる とみ鍼灸治療院漫画でわかる とみ鍼灸治療院

ブログ > 扁鵲

ブログ

扁鵲

2023-02-28

おはようございます。
とみ鍼灸治療院の松葉です。

 

今日は古典に紐づけた話を書きたいと思います。

 

大昔の中国に伝説の医者がいました。

その名を「扁鵲(へんじゃく)」と言います。

扁鵲は沢山の患者さんを診ているうちにある共通点に気付かれました。

それが

「六不治」

病気が治らない、または治療困難な方は以下の六つの共通点があるそうです。

  • 第一の不治
    浴深く、おごりが高くて、理を重んじない。
  • 第二の不治
    財(お金など)をけちって健康を軽んじる。(健康よりお金を大事にする)
  • 第三の不治
    衣食住を適切にしない、できない、おろそかにする状態。
  • 第四の不治
    陰陽が五臓にとどこおり、気が安定しない状態。
  • 第五の不治
    身体が衰えて、薬が飲めい状態。
  • 第六の不治
    巫(みこ)を信じて医を信じない状態

現在、放送されている大河ドラマの主人公徳川家康は健康マニアとして

他の戦国大名より長生きして我慢の末に天下を取ったのですが、

 

最期は鯛の天ぷらを食べて食あたりを起こして亡くなったという説もあります。

自身も漢方や医学を勉強していた事から
鯛の天ぷらを食べて出た腹痛に対して医師の診療が誤診と言い切り、

自分の診立てを信じて身体が衰弱し、亡くなったとも言われております。

これこそ第一の不治に該当します。

 

第六の不治は現代では巫女というよりもむしろ、医学知識のない素人の意見を

鵜呑みにする事になります。

知り合いが「それヘルニアちゃう?」「五十肩ちゃう?」
「○○の治療より○○の治療がいいと思う」

という言葉を信じてしまう事に該当し、適切な治療を受けない事にあるのです。

 

この何千年も前にいた扁鵲はこの事を先読みしていただどうかは分かりませんが、

昔も今も治らない人と治る人の共通点には驚きを隠せません。
実際、有名な医術者ほど、患者さんの悪口(無念さ)を書に残しているのを目にします。

それだけ治したいという気持ちも強かったんだろうなと思う次第です。

わたしは治療をさせて頂く、立場ですが、

是非、皆様におかれましてもこの六不治が何かのご参考になればと思います。