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学校の先生
2021-08-19
当治療院には最近学校の先生がよくお見えになられます。
問診や世間話の中で、今の教育現場について話をして頂くのですが、
どの先生も独自の教育理念をお持ちで、その根幹には生徒を想う気持ちで満ち溢れているのです。
本気だから疲れるし、本気だから悩む。
教師という職業は未来を担う子供たちを導く立派な仕事だなと思うのです。
私が、高校2年生の頃に出会った先生で今も印象的だった方がいます。
それは授業で隣の教室に行った時の事です。
隣のクラスはわんぱくな生徒が沢山いて、不良とは言わないまでも結構好き放題するクラスでした。
何を思ったのかそのクラスの壁には一面に落語家の写真がたくさん貼られていたのです。
それを見た先生が「君たちは落語が好きなのか?」
「・・・」
その時はその一言で終わったのですが、
なんと1年後の学校の記念式典で
学校行事を取り仕切っていたその先生が落語家を呼んでくれたのです。
しかも桂南光。
南光さんの得意の落語
「ちりとてちん」
で生徒と教師で埋め尽くされた会場は大爆笑でした。
落語家を呼んだ先生の含み笑いは今でも忘れられません。
生徒を思いやる、生徒を喜ばせたいと思う先生。
その時は生徒に嫌われても何年か経って思いやりがわかる先生の愛情。
本当に教師というお仕事は凄いと思います。
患者さんを思いやり、患者さんのために悩む。
鍼灸の仕事も通ずるところが多いです。
そんな学校の先生を治療できる幸せをこれからも噛み締めて行きたいと思うのです。