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2021-07-28

鍼灸が胡散臭いと言われる一つの原因として「気」がある。

 

確かに「気」を読むことは治療を行う事で重要ではあるが、

それを患者さんに声に出して言う時、しっかりと説明できないと胡散臭いのである。

 

昔、私自身が腰痛で治療を受けた時に鍼灸の先生が

「松葉さんが腰痛いから私も痛くなってきた。悪い気が松葉さんから私に移ったんやね」

と言っておりました。

なんか罪悪感がありましたが、その後先生の身体が悪くなってはいけないと思い、

その治療院には行きにくくなりました。

 

あれから何年の時を経て、私も中堅の鍼灸師になり勉強会で師匠がふと

「治療者がたまに腰痛の気を貰ったというけれど、あれは嘘や!打ち方と姿勢が悪いだけやで!」
と言っておられました。

 

「そうだったのか!」

私はその時、長年の謎が解けた感じがありました。

 

わたしの腰痛を治療した先生に悪い気がいくのは嘘だったとわかりましたが、

その先生が放った言葉の方が気が絡んでいるのです。

鍼灸治療は身体に直接鍼を打つ治療です。

治療前後のコミュニケーション次第では患者さんの身体に力が入ったり嫌な気分のまま治療を受けたりと。

これは鍼灸師側がかなり気を使わなければいけませんね。

 

気って見えないもの、しかしながら元気、嫌気、気合、根気、色気などなど

必ず存在します。これを説明するのは難しいですね。

 

少なくとも私は患者さんに元気になる気を放ち続けたいですわ!