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痛み止め薬で治るか
皆さん
おはようございます。
とみ鍼灸治療院の松葉です。
ちょっと今日のブログは長いですよ(汗)
患者様の問診をさせて頂くときに薬の服用の有無を尋ねることがありますが、
関節痛や神経痛でご来院される方はロキソニンやボルタレンなどの消炎鎮痛剤を
服用されてることが多いです。
ここで私がいつも思い出すことなんですが、今から10年前。
ある膝関節痛の患者さんを診た時のことです。
その方は治療をしてもすぐにもとに戻る方でした。
確実に良い方向に向かってるのにも関わらず途中で治療を止めては
再開し、また止めるの繰り返しでしでした。←今思うと私の患者さんへの説明も悪かったと思います。
治療を止められて数カ月後、
偶然私はその方と街ですれ違いました。
「膝の具合はどうですか?」
と尋ねると
「薬で治ってます」
と愛想なく返答が返ってきました。
「また治療はした方が良いですよ」
と伝えましたが、あまり聞き入れる様子はありませんでした。
おそらく治療しても治らないと思っていたと思います。
その後、その方は膝の痛みが進行し、杖をついて歩くようになってしまいました。
消炎鎮痛剤、痛み止めと言われる薬の療法はよく考えないといけません。
その痛みの組織が治っている中の痛み(歯の親知らず、手術痕)に対しては
痛み止めは有効であると思います。
しかしながら膝や腰など体重がかかる組織に対して治療、リハビリをしないで進行していく痛みに対して薬で痛みを止めるのは痛みを後回しにしているに過ぎないのです。
痛み止めの服用、処方してもらう時にこのブログを思い出して頂けたら幸いです。
その痛みがどうなって今に至るか、考える事はとても重要です。