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東洋医学で考える自律神経失調症(後編)
おはようございます。
とみ鍼灸治療院の松葉です。
前回は、東洋医学で考える自律神経失調症について、
「気滞」
「水湿」
「痰湿」
のお話をしました。
簡単に振り返ると、「気」は身体を元気に動かすエネルギーのようなものです。
その気の流れが悪くなる状態を、「気滞」と言います。
そして、気の流れが悪くなる事によって、
身体の水分までうまく巡らなくなり、
「水湿」や「痰湿」という状態につながる事があります。
では、今回はその続きです。
東洋医学には、「気虚(ききょ)」という考え方があります。
これは、身体を動かすエネルギーである「気」が不足した状態です。
車で例えるなら、ガソリンが少なくなったような状態です。
気虚になると、
疲れやすい。
身体がだるい。
やる気が出ない。
食後に眠くなる。
少し動いただけで疲れる。
このような症状が現れる事があります。
そして、気が足りなくなると、
身体の中を巡らせる力まで弱くなる事があります。
つまり、「気が足りないから、気が流れない」という事もあるのです。
次に、「血虚(けっきょ)」です。
これは、身体を養う「血」が不足した状態です。
植物に水や栄養が必要なように、
私達の身体にも、全身を養うための血が必要です。
血虚になると、
顔色が悪い。
目が疲れる。
爪が弱くなる。
眠りが浅い。
夢をよく見る。
筋肉がつりやすい。
このような症状が現れる事があります。
そして、東洋医学では、気と血はお互いに助け合っていると考えます。
気が血を巡らせ、血が気を支える。
どちらか一方が弱くなると、もう一方にも影響する事があるのです。
最後は、「瘀血(おけつ)」です。
瘀血とは、簡単に言えば、血の流れが悪くなった状態です。
川の水が流れず、同じ場所に溜まってしまうようなイメージです。
瘀血になると、
刺すような痛み。
いつも同じ場所が痛む。
押すと強く痛む。
顔色が暗く見える。
このような症状が現れる事があります。
そして、血の流れが悪くなれば、
気の流れにも影響します。
逆に、気の流れが悪くなる事によって、
血の流れが悪くなる事もあります。
つまり、東洋医学では、
気滞。
気虚。
血虚。
瘀血。
水湿。
痰湿。
これらを、全く別々のものとは考えません。
お互いに影響し合いながら、
身体の不調につながる事があると考えるのです。
例えば、肩や首がガチガチに凝っているから、
単純に「気滞だ」とは限りません。
実は、身体のエネルギーが不足して、
気を巡らせる力が弱くなっているのかもしれません。
同じ症状でも、原因が違う事があるのです。
だからこそ、
当治療院では、痛い場所だけを見るのではなく、
睡眠。
食欲。
便通。
身体の冷え。
疲れやすさ。
ストレス。
こうした身体全体の状態を確認しながら、
その方に合わせた施術を行っています。
東洋医学の面白いところは、一つの症状だけを見るのではなく、
身体全体のつながりを考えるところです。
同じ自律神経失調症でも、身体の状態は一人ひとり違います。
その違いを見ながら、今の身体に何が必要なのかを考える。
それが、東洋医学から見た自律神経失調症の考え方です。



