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東洋医学で考える自律神経失調症(後編)

2026-07-17

おはようございます。

とみ鍼灸治療院の松葉です。

 

前回は、東洋医学で考える自律神経失調症について、

「気滞」

「水湿」

「痰湿」

のお話をしました。

 

簡単に振り返ると、「気」は身体を元気に動かすエネルギーのようなものです。

その気の流れが悪くなる状態を、「気滞」と言います。

そして、気の流れが悪くなる事によって、

身体の水分までうまく巡らなくなり、

「水湿」や「痰湿」という状態につながる事があります。

 

では、今回はその続きです。

東洋医学には、「気虚(ききょ)」という考え方があります。

これは、身体を動かすエネルギーである「気」が不足した状態です。

 

車で例えるなら、ガソリンが少なくなったような状態です。

 

気虚になると、

 

疲れやすい。

身体がだるい。

やる気が出ない。

食後に眠くなる。

少し動いただけで疲れる。

 

このような症状が現れる事があります。

 

そして、気が足りなくなると、

身体の中を巡らせる力まで弱くなる事があります。

つまり、「気が足りないから、気が流れない」という事もあるのです。

 

次に、「血虚(けっきょ)」です。

これは、身体を養う「血」が不足した状態です。

植物に水や栄養が必要なように、

私達の身体にも、全身を養うための血が必要です。

 

血虚になると、

 

顔色が悪い。

目が疲れる。

爪が弱くなる。

眠りが浅い。

夢をよく見る。

筋肉がつりやすい。

 

このような症状が現れる事があります。

そして、東洋医学では、気と血はお互いに助け合っていると考えます。

気が血を巡らせ、血が気を支える。

どちらか一方が弱くなると、もう一方にも影響する事があるのです。

 

最後は、「瘀血(おけつ)」です。

瘀血とは、簡単に言えば、血の流れが悪くなった状態です。

川の水が流れず、同じ場所に溜まってしまうようなイメージです。

 

瘀血になると、

 

刺すような痛み。

いつも同じ場所が痛む。

押すと強く痛む。

顔色が暗く見える。

 

このような症状が現れる事があります。

 

そして、血の流れが悪くなれば、

気の流れにも影響します。

逆に、気の流れが悪くなる事によって、

血の流れが悪くなる事もあります。

 

つまり、東洋医学では、

気滞。

気虚。

血虚。

瘀血。

水湿。

痰湿。

これらを、全く別々のものとは考えません。

 

お互いに影響し合いながら、

 

身体の不調につながる事があると考えるのです。

 

例えば、肩や首がガチガチに凝っているから、

単純に「気滞だ」とは限りません。

実は、身体のエネルギーが不足して、

気を巡らせる力が弱くなっているのかもしれません。

同じ症状でも、原因が違う事があるのです。

 

だからこそ、

当治療院では、痛い場所だけを見るのではなく、

睡眠。

食欲。

便通。

身体の冷え。

疲れやすさ。

ストレス。

 

こうした身体全体の状態を確認しながら、

その方に合わせた施術を行っています。

 

東洋医学の面白いところは、一つの症状だけを見るのではなく、

身体全体のつながりを考えるところです。

 

同じ自律神経失調症でも、身体の状態は一人ひとり違います。

その違いを見ながら、今の身体に何が必要なのかを考える。

 

それが、東洋医学から見た自律神経失調症の考え方です。