> ブログ > 何を大切にするか決めた日
ブログ
何を大切にするか決めた日
おはようございます。
とみ鍼灸治療院の松葉です。
私は病院勤務時代、
今よりもずっと優柔不断な人間でした。
上司の指示を待つ事も多く、
自分から積極的に動くタイプではありませんでした。
「言われなくてもやる」
今も昔も、上司の立場にいる人はそういう所を評価するのだと思います。
当時の私は、そういう意味では頼りない部下だったかもしれません。
一緒に働いていた女性スタッフも、
きっと私の事を「男らしくないな」と思っていたと思います。
実際、強く注意された事も何度かありました。
そんなある日。
診療時間を大幅に過ぎてから来院された患者さんがいました。
その方は手押し車を使いながら、ゆっくりゆっくり歩いて来られていました。
しかも、そういう事が一度ではなく何度か続いていました。
当然、私達にも休憩時間があります。
帰宅時間もあります。
次第にスタッフの間では、
「ルールはルール。」
「時間外なら帰ってもらおう。」
という空気になっていきました。
その時、私は珍しく
「いや、診てあげましょう。」
「患者さんである事に変わりないです。」
そう口にしていました。
すると、それまで追い返す方向だった空気が一変しました。
シーンと静まり返ったのです。
今思えば、その時の私はかなり真剣な顔をしていたと思います。
目力も強かったでしょう。
なぜなら、私の中では譲れない事だったからです。
患者さん想いとか、熱血とか、治療家とかそういう話ではありません。
ただ単純に、時間をかけて来てくださった患者さんの立場で考えた時、
診ないという選択肢はありませんでした。
あの時は、鍼灸師として何を大切にするのか。
それを決める瞬間だったような気がします。
面白い事に、その出来事の後、
女性スタッフの接し方が少し変わりました。
どこか尊敬を込めたような接し方になったのです。
1週間くらいですが(笑)。
でも、それで十分でした。
私は今でも、あの時の決断は間違っていなかったと思っています。
あの決断を機に優柔不断じゃダメだとわかった事と
人生には、時々決断しなければならない場面があると感じたのです。
仕事でも、
学業でも、
日常生活でも。
その時に何を基準に決めるのか。
その積み重ねが、将来の自分を作っていくのだと思います。
だからこそ、大きな決断だけでなく、
日々の小さな決断も大切にしていきたいものです。



