漫画でわかる とみ鍼灸治療院漫画でわかる とみ鍼灸治療院

ブログ > 何を大切にするか決めた日

ブログ

何を大切にするか決めた日

2026-06-18

おはようございます。

とみ鍼灸治療院の松葉です。

 

私は病院勤務時代、

今よりもずっと優柔不断な人間でした。

 

上司の指示を待つ事も多く、

自分から積極的に動くタイプではありませんでした。

 

「言われなくてもやる」

 

今も昔も、上司の立場にいる人はそういう所を評価するのだと思います。

当時の私は、そういう意味では頼りない部下だったかもしれません。

 

一緒に働いていた女性スタッフも、

きっと私の事を「男らしくないな」と思っていたと思います。

 

実際、強く注意された事も何度かありました。

 

そんなある日。

 

診療時間を大幅に過ぎてから来院された患者さんがいました。

その方は手押し車を使いながら、ゆっくりゆっくり歩いて来られていました。

しかも、そういう事が一度ではなく何度か続いていました。

 

当然、私達にも休憩時間があります。

帰宅時間もあります。

次第にスタッフの間では、

「ルールはルール。」

「時間外なら帰ってもらおう。」

という空気になっていきました。

 

その時、私は珍しく

「いや、診てあげましょう。」

「患者さんである事に変わりないです。」

そう口にしていました。

 

すると、それまで追い返す方向だった空気が一変しました。

シーンと静まり返ったのです。

 

今思えば、その時の私はかなり真剣な顔をしていたと思います。

目力も強かったでしょう。

なぜなら、私の中では譲れない事だったからです。

 

患者さん想いとか、熱血とか、治療家とかそういう話ではありません。

 

ただ単純に、時間をかけて来てくださった患者さんの立場で考えた時、

診ないという選択肢はありませんでした。

 

あの時は、鍼灸師として何を大切にするのか。

それを決める瞬間だったような気がします。

 

面白い事に、その出来事の後、

女性スタッフの接し方が少し変わりました。

どこか尊敬を込めたような接し方になったのです。

 

1週間くらいですが(笑)。

 

でも、それで十分でした。

私は今でも、あの時の決断は間違っていなかったと思っています。

 

あの決断を機に優柔不断じゃダメだとわかった事と

人生には、時々決断しなければならない場面があると感じたのです。

仕事でも、

学業でも、

日常生活でも。

 

その時に何を基準に決めるのか。

 

その積み重ねが、将来の自分を作っていくのだと思います。

 

だからこそ、大きな決断だけでなく、

 

日々の小さな決断も大切にしていきたいものです。