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慢性的な症状が1回で治らない理由
おはようございます。
とみ鍼灸治療院の松葉です。
最近はSNSや動画で、
「一発で治る。」
「即効性抜群。」
という治療動画を見かける事があります。
確かに施術直後に痛みが軽くなる事はあります。
しかし、私の経験上、
五十肩。慢性的な膝痛。頸椎椎間板ヘルニア。
腰椎椎間板ヘルニア。自律神経失調症。
これらが1回の治療で完全に良くなる事はほとんどありません。
なぜなら、その痛みは昨日今日に始まったものではないからです。
たとえ症状が昨日出たとしても、身体は何ヶ月、
何年も前から少しずつ負担を積み重ねています。
そして、身体が我慢の限界を迎えた時に、
初めて痛みとして現れるのです。
もちろん、
寝違えや軽い筋肉の緊張などは、1回の施術で大きく改善する事もあります。
しかし、慢性的な症状はそう単純ではありません。
実際に当治療院へ来院された腰椎椎間板ヘルニアの患者様で、
来院前にネットで見た「即効性抜群」の施術を受けた方がいらっしゃいました。
施術直後は少し楽になったそうです。
ところが、翌日には元に戻ってしまったとの事でした。
これは身体が長い間、痛みや筋肉の緊張に慣れてしまい、
それが当たり前の状態になっているからです。
一時的に良くなっても、身体が元の状態へ戻ろうとしてしまうのです。
だからこそ、慢性的な症状ほど、
身体が正しい状態を思い出す時間が必要になります。
ただし、
だからと言って、
不安を煽るような説明をしたり、回数券を無理に勧めたり、
「まだまだ治っていません」
と必要以上に治療を引き延ばす事も良いとは思いません。
私は、治療者と患者様が同じ方向を向いている事が大切だと思っています。
今どのような状態なのか。どのくらいの期間が必要そうなのか。
何を目標に治療を進めるのか。
お互いが納得した上で進めてこそ、
初めて良い治療になるのではないでしょうか。
身体は長い時間をかけて不調になっています。
だからこそ、焦らず、一歩ずつ整えていく事が大切だと私は考えています。



