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今でも尊敬している人

2026-03-13

おはようございます。

とみ鍼灸治療院の松葉です。

 

今日は私が尊敬する人について書きたいと思います。

 

私がまだサラリーマンだった頃、神久さん(仮名)という営業マンの先輩がいました。

 

今までの人生で「尊敬している人は誰か」と聞かれたら、

凄腕の鍼灸師や医者でも、儲けてる経営者でもなく、

真っ先にこの人の顔が浮かびます。

 

当時の私はミスも多く、営業の方々にもだいぶ迷惑をかけていたと思います。

正直に言うと、自分では劣等生だったという自覚があります。

 

しかし、そんな私に対して神久さんは決して頭ごなしに怒るような人ではありませんでした。

ある時、私は新人で電話対応をしていたのですが、

神藤さん宛ての電話の相手が分からず、そのまま「誰からの電話か分かりません」と報告したことがあります。

 

普通なら怒られても仕方のない場面だったと思います。

 

しかし神久さんは怒ることなく、きちんと注意をしてくれました。

そしてその後の対応は自分で引き受けてくれたのです。

ただし二度目の失敗の時はさすがに怒られましたが。

 

しかしその時もただ叱るだけではなく、

「こういう時はこう確認するんや」

と対処法まで教えてくれました。

 

今思えば、パワハラが騒ぎ出される昨今においても順応できる先輩だったと思います。

 

営業同行で商談に行った時も、その凄さを感じました。

相手のニーズをすぐに掴み、その場で的確に答えていく。

しかもクセの強い相手でもうまく対応してしまう。

営業としての腕前は本当に見事でした。

 

かと思えば、

 

営業車で寝ている別の営業マンを見つけては

「あれがサラリーマンの正しい姿なんだよ。いかにサボるかが大事なんだぞ」

と冗談か本気か分からないような事を言います。

 

それでも営業先からの電話が鳴ると一変して仕事モード。

身なりもビシッと整え、仕事の場では完全にスイッチが入る。

 

オンとオフをきっちり使い分ける人でした。

 

営業成績は常に2位をキープ

 

 

そんな神久さんでも失敗はします。

ある時、トラックでトンネルに入る際に高さを見誤り、荷台の屋根を吹き飛ばしてしまったことがありました。

しかもその日は大雨で荷台の商品はぐちゃぐちゃに濡れてました。

翌日、神久さんは何も言い訳をせず、無言で始末書を書き、ドライヤーで商品を乾かしてました。

 

その姿も、今でも印象に残っています。

 

もう一つ忘れられない出来事があります。

 

私に後輩が出来た頃、飲み会でその後輩が酔い潰れてしまいました。

そのままにしておくわけにもいかず、私はタクシーに乗せて帰らせました。

後日、その話を聞いた神久さんがこう言ってくれました。

 

「最近で一番うれしい出来事だったぞ」

 

自分の行動をそんな風に言ってもらえたことが、とても嬉しかったのを覚えています。

 

その会社を退職してからはもう連絡を取っていませんが

正直、当時迷惑もかけていましたし、合わせる顔がないという気持ちもあります。

それでも、もし偶然どこかで再会することがあったら、こう伝えたいと思っています。

 

「あの時、とても尊敬していました。そして今でも尊敬しています。」

 

人はたくさんの人と出会いますが、人生の中で「この人はすごい」と思える人はそう多くありません。

私にとって神久さんは、今でもそんな存在です。