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年齢を重ねても元気でいるために――「食事の質」を見直してみませんか?

2025-06-06

おはようございます。
とみ鍼灸治療院の松葉です。

今日は「食事の大切さ」について改めてお話ししたいと思います。

年齢を重ねると、若い頃に比べて消化の力が落ちていくことを実感される方が多いのではないでしょうか。

それに伴い、食事の内容も大きく変わっていきます。

 

若い頃は焼肉や揚げ物を美味しく食べていたのに、年齢を重ねると自然とあっさりしたものを好むようになります。

中には、漬物と白ごはんだけでお茶漬けにして済ませてしまうという方もいるかもしれません。

こうした変化は身体にやさしく見えるかもしれませんが、実は筋力の低下を招く大きな原因のひとつになっています。

 

筋力の衰えは加齢や運動不足だけでなく、食事から摂るべきたんぱく質が足りていないことが影響しているのです。

たとえば、「胃腸に負担をかけたくないから」と軽い食事で済ませる習慣が続くと、確実に筋肉量は減っていきます。

特に太ももの前側にある大腿四頭筋が衰えてくると、姿勢が崩れ、猫背になりやすくなります。すると自然と膝への負担が増し、やがては膝痛につながっていきます。

 

この段階になると、多くの方は整形外科に通い始め、電気治療や温熱療法を受けるようになります。

「このままではもっと悪くなるから」と通院を日課にするものの、年齢とともに痛みが強くなっていくという方も少なくありません。

その背景には、やはり食事の変化、つまりたんぱく質不足による筋力の低下があるのです。

 

では、私ならどうするか。

まず、たんぱく質を意識して摂取するようにします。

もし肉を食べると胃がもたれるという方であれば、魚に切り替えます。

それでも難しければ、納豆や豆腐、ブロッコリーといった植物性たんぱく質を意識して取り入れます。

そして慣れてきたら、鮭やヒラメといった脂の少ない白身魚を加え、最終的には鶏むね肉などの脂肪分の少ない肉類も食事に取り入れていきます。

 

加えて、ウォーキングやスクワットといった軽い運動も行います。

膝に不安がある方は、水中ウォーキングから始めても良いでしょう。こうした小さな積み重ねが、筋力維持と体力回復につながります。

 

結局のところ、健康の基本は「食事」にあります。

どれだけ良い治療を受けても、どれだけ薬を飲んでも、食生活が乱れていれば根本的な改善にはつながりません。

毎日何を食べるか。それを意識するだけで、私たちの身体は大きく変わっていきます。

 

心当たりのある方は、ぜひ今日からでもご自身の食事を見直してみてください。きっと、身体が変わるきっかけになるはずです。

 

※腎不全や腎臓病など、医師の管理が必要な方は、たんぱく質の摂取量について主治医とご相談のうえ進めてください。