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うつ病と自律神経失調症の違いとは

2025-04-21

おはようございます。

とみ鍼灸治療院の松葉です。

 

近年、「なんとなく調子が悪い」「やる気が出ない」といった不調を訴える方が増えています。

その背景には、自律神経失調症やうつ病といった心と身体のバランスの乱れが関係している事があります。

一見よく似たこの二つの病気で混同されがちですが、両者は全く別物です。

 

ではそれぞれの特徴と原因を解説したいと思います。

 

◎自律神経失調症とは、身体の乱れから始まる不調

私たちの身体は、交感神経と副交感神経という2つの自律神経によって、

無意識のうちに体温調整や内臓の働き、血圧などがコントロールされています。

このバランスが崩れると、さまざまな身体的・精神的症状が現れるのが自律神経失調症です。

 

原因としては、過度なストレス、不規則な生活、睡眠不足、気候や気圧の変化などが挙げられます。

 

症状には、頭痛、倦怠感、めまい、動悸、手足のしびれ、胃腸の不調などの身体的なもののほか、

不安感、イライラ、抑うつ気分、集中力の低下、睡眠障害といった精神的なものも含まれます。

 

◎うつ病は心の不調から始まる病気

一方、うつ病は、気分の落ち込みや興味・関心の喪失が長期間続く、精神的な病気です。

家族歴や性格傾向、過度なプレッシャー、人間関係の悩みなどが引き金になることが多く、生活に大きな支障を来します。

 

主な症状は、気分の低下、喜びを感じられない、強い疲労感、自責の念、不眠または過眠、食欲の異常など。

心の不調が体にも影響を及ぼし、慢性的な疲労感として現れることも少なくありません。

 

自律神経失調症とうつ病は似ているようで違うのです。

症状が重なることもあるからこそ、早めの相談を

これら2つの疾患は、重なって出現する事もあります。

身体がつらいけれど、検査では異常が見つからない。

気持ちが晴れず、何をしても楽しくない。

そんなときは、ひとりで抱えず、専門の医療機関へ相談することが回復への第一歩です。

 

また、鍼灸治療は自律神経の働きを整え、心身のバランスを回復させることに効果が期待されています。

鍼灸治療は疎通を目的にしております。

自律神経失調症はもちろん、うつ病においても、

原因とされる部位への鍼で滞りを無くし、

気分の落ち込みや不眠、朝のしんどさ、慢性的な疲労感などの症状に対して、有効です。

実際、当治療院ではうつ病の治療に実績があります。

薬だけに頼らず、自身の身体の内側から自然な回復を促したい方や、

副作用の少ないケアを求める方にとって、鍼灸は心強い選択肢の一つです。

心と身体の両方をいたわる第一歩として、鍼灸治療もぜひご検討ください。

 

重ねて心身のバランスを取り戻すためには、早期発見と適切な対応が鍵となります。
違和感を覚えた時点で、ぜひ行動してみてください。