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不妊症の鍼灸治療
おはようございます。
とみ鍼灸治療院の松葉です。
前々回は不妊症のメカニズム、前回は不妊症セルフケアについて書かせて頂きました。
今回は不妊症の鍼灸治療について書いていきたいと思います。
実際の鍼灸治療の現場では不妊症で来られる方に対して
どうご受胎まで持っていくかと言いますと
身体を整える事を目的に行っていきます。
問診では肩凝り、腰痛、眼精疲労、食欲、睡眠状況などをお伺いし、
不調があればまずはそこから治療する事を優先します。
例えば腰痛があったとしたら
そこをしっかりと治療します。
すると腰が治ったと同時にご受胎されるといったケースがあります。
これは腰周りの血行が良くなる事により、内臓の働きも良くなるため、
卵管や排卵の機能が正常になったと考えられます。
鍼灸の考えでは血と水と気が全身くまなく循環すれば健康状態を保てるといいます。
したがって、妊活の治療の前に全身を整える事が良い結果と繋がるのです。
もう一つ、私の経験では左の腰の滞りや冷えは妊娠の妨げになっているケースがあります。
左の腰の張りが無くなり、冷えが解消されればご受胎のケースに至る所を何例か診させて頂きました。
全員ではないですが、身体の何処かに張りや痛み、滞りが妊娠の妨げになっているのです。
また瘀血と言って東洋医学の考えでは機能性を失ったドロッとした血が溜まっている事もあります。
この血は内臓の機能低下を招くだけでなく、痛みや筋肉の硬化を促すなど、
排出しないといけない血液と考えられています。
これを排出したり、流したりすることもご受胎の道になるのです。
つまり、不妊治療の治療点はコレという訳ではなく、
患者様の体質や状態によって変わるのです。
患者様に意識して欲しいのは生活習慣であります。
ご自身のお身体が妊娠に適した習慣であるか。
その辺を治療する側も見極めて行く必要があるのです。
お陰様で当治療院はたくさんの方に鍼灸治療を受けて頂き、
不妊症からご受胎まで導く事が出来ました。
本当に当治療院に来てくださった事が次のご受胎に繋がると感謝しております。