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たった一言で

2026-01-29

「塚口には、美味しいご飯屋さんがたくさんありますよ」

 

「そうなんですね。引っ越したばかりなのと、仕事でなかなか行けていなくて」

 

「でしたら、今日行ってみたら良いと思いますよ。気分転換に」

「はい……」

 

一見すると、
なんでもない、たわいのない会話に見えます。

これは、私と患者さんが、治療が終わって帰り際に交わした会話です。

 

実はこの会話のあと、

それまで定期的に来られていたその患者さんは、めっきり来られなくなりました。

私の思い過ごしであってほしいのですが……。

 

おはようございます。

とみ鍼灸治療院の松葉です。

今日のブログは、
「たった一言で」
というテーマでお送りしたいと思います。

冒頭の会話を読んで、

「それだけで?」
と思う方もいれば、

「患者さんにとっては余計な一言かも」

「患者さんのプライベートに踏み込んだ」
と感じる方も、いらっしゃるかもしれません。

決して悪気はなく、
ただのコミュニケーションのつもりで放った一言。

しかし、
日常生活では、
こうした一言から、
双方の意図や想いが食い違い、
トラブルに発展することも、実は少なくありません。

夫婦間でも、
言ってる側は何気ない一言が火に油を注ぎ、
大きな喧嘩に発展することがあります。

私の場合も、
帰り際、玄関で患者さんが靴を履いている時、

「沈黙はよくない」
そう思って発した言葉でした。

そこに悪気は一切ありません。

 

むしろ普段から治療の説明を行う時は慎重にしておりますし、

もしかすると、
施術の緊張感がほぐれ、
私自身が少し気が抜けていたのかもしれません。

この話を、
鍼灸学生時代からの友人に話したところ、

「似たような経験、あるわ」

そう返ってきました。

やっぱりな、と思いました。

「言葉って、大事やな」

 

そんなことを言いながら、

お互い、ため息をついたのでした。