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肩こりと眼精疲労の深い関係
おはようございます。
とみ鍼灸治療院の松葉です。
今日は「肩こりと眼精疲労の意外な関係」についてお話します。
一見、肩と目は無関係に思えますが、実は深く結びついているのです。
肩がこると、首や後頭部の筋肉も硬くなりやすくなります。
この後頭部には、目の動きを支える「後頭下筋群」という小さな筋肉群が存在します。
試しに、後頭部に手を当てて目を左右に動かしてみてください。
微妙に筋肉が動くのが分かるはずです。
つまり、目を酷使するとこの筋肉も緊張し、結果として肩こりや頭痛、さらには眼精疲労を引き起こすのです。
東洋医学では、目は「肝」と密接な関係があるとされています。
肝の機能が滞ると「気血(きけつ)」の巡りが悪くなり、目の疲れや肩こりといった症状が現れやすくなります。
これを「肝血虚(かんけっきょ)」もしくは「肝腎陰虚(かんじんいんきょ)」と呼びます。
現代人に多い「スマホ首」も、この気血の滞りを加速させる要因です。
小さな画面を前かがみで長時間見続ける習慣は、知らず知らずのうちに首や肩、後頭部に大きな負担をかけているのです。
もし「最近、目がしょぼしょぼする」「肩が重い」と感じるなら、ぜひ一度、スマホ断ちをしてみてください。
たった1日でも、目の軽さや肩の楽さを実感できるはずです。
それだけ現代人は、目と肩に無理をさせているということなのです。
肩こりは、眼精疲労だけでなく、自律神経失調症や慢性頭痛へとつながる入り口でもあります。
また、ストレスを感じるだけでも肩は緊張し、悪循環を生みます。
「肩こりは目の疲れから」「目の疲れは肩から」。
この双方向の関係性を、ぜひ覚えておいてくださいね。